20世紀前半、哀愁漂うパリの情景を描いて一世を風靡した画家モーリス・ユトリロ。生まれ育ったパリの街並みや酒場、教会などを写し取った油彩画を生涯に渡って制作し続けました。本国では1928年にレジオン・ドヌール勲章シュヴァリエ章を受章し、日本国内でも数多くの個展が開催されています。本展では日本国内のコレクション約70点から、アルコール依存症の治療のために絵画制作を始めた「モンマニーの時代」、卓越した白壁の描写が花開き人気の高まる「白の時代」、色使いが豊かに変遷する「色彩の時代」、そして晩年の作品までを展示。あわせて、同じく画家であった母シュザンヌ・ヴァラドンの作品も展示し、画家ユトリロ誕生の過程へ迫ります。19世紀末から20世紀初頭、芸術の都パリの激動の時代に、孤独に画布へと向き合い続けた画家ユトリロの生涯をめぐる展覧会です。