久米美術館で開催される本展では、岩倉使節団の一員として欧米12ヵ国を歴訪し『米欧回覧実記』を編纂した歴史家・久米邦武と、その長男としてフランスで本格的に画学を修め、日本の近代洋画の基礎を築いた洋画家・久米桂一郎の父子の業績と資料・絵画を中心に紹介します。父子の生涯と美術史への影響、指導の軌跡、当館蔵品の変遷を、時代背景とともにたどる貴重な展示です。海外の文明観と日本美術の近代化を結びつけた二人の軌跡を、史料・作品・解説を交え詳しく紹介します。なお、館蔵品と関連資料を展示する恒例の特集で、岩倉使節団の記録と美術史の接点を浮かび上がらせます。読者が明治期の日本美術と世界との交流を理解するうえで重要な一冊となるでしょう。
