ポートレイトの役割とは、肖像写真を撮影することを通して、その人が生きた時代を表現することだといわれます。木村伊兵衛に師事し、60年以上文化人を撮り続ける田沼武能。週刊誌を中心にグラビアページを40年担当した熊切圭介。秋山庄太郎の助手を務め、2000人以上の人物を撮影した齋藤康一。本展では、個性豊かな3人の写真家が捉えた、小説家、美術家、映画監督など、文化を創りあげた人物たちの肖像写真を展示いたします。存在感に満ちた風貌からは、表現者としての内面はもちろん、彼らが生きた時代の空気まで感じとることができます。肖像写真展であるとともに、エネルギーに満ちた時代の記録ともいえるでしょう。