小松芳光没後30年にあたり、所蔵する小松作品ほか、今年度新たに収蔵となった作品等を紹介します。 小松芳光は明治36年金沢市に生まれました。大正13年東京美術学校聴講生となり、その後、植松包美に師事しました。昭和2年第8回帝展に初入選、13年第2回新文展特選。戦後は日展を舞台に意欲的に活躍し、21年特選、43年文部大臣賞を受賞。52年には加賀蒔絵で石川県指定無形文化財保持者となりました。また、昭和23年より金沢美術工芸大学教授として後進の指導にもあたり、44年に定年退官、名誉教授となっています。小松のモダンなデザイン感覚と加飾による独創的な意匠作品は漆芸界に新風を吹き込みました。