雛祭りは、女児のある家で雛人形や雛道具を飾り、幸福や健やかな成長を願う行事です。本展では、江戸時代の享保雛や古今雛にはじまり、様々な時代・様式の雛人形を展示することで、それらの変遷や背景にあった時代・社会の移り変わり、人形に込められた人々の願いを紹介します。また、今年度は渋沢栄一の新紙幣発行を記念し、「青い目の人形」特別コーナーも設けます。青い目の人形は友情人形とも呼ばれ、日米友好を願った渋沢の交流事業として、昭和2年3月3日の雛祭りに合わせてアメリカから日本に贈られた人形です。当館が所蔵するローズ・メリーに加え、人形とともに送られてきたパスポートや手紙、県合同歓迎会に関する文献資料なども展示します。当時の人たちが人形に込めた“願い”に思いを馳せていただけると幸いです。