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湯木美術館

令和6年(2024)春季展「幕末の茶の湯    ―箱書から見る伝統への眼差し―」

2024/04/02(火) - 2024/06/23(日)

2024/04/02(火)-06/23(日)

江戸時代半ばに茶の湯の形式が整えられ、その後幕末にかけて茶の湯の人口は大名家から町人まで幅広く増大します。新たな需要者が増えたことで、数寄雑談を収集した出版物が流行し、そこに書かれた逸話などを通して、武野紹鷗や千利休など茶の湯創成期の茶人たちへの関心はますます高まりました。  やがて古い時代の茶道具を再評価する動きが起こり、当時の宗匠らによって多くの箱書が書かれました。利休好みの樂焼の茶碗を焼いたことで知られる長次郎の黒茶碗 銘「キリギリス」は、もともと利休の孫の千宗旦の箱書が添っていましたが、江戸後期に表千家8代啐啄斎と表千家10代吸江斎、表千家の茶匠・住山楊甫の箱書が新たに整えられました。  また、茶人の増加と共に茶道具にアレンジを加えたオリジナル性も求められるようになり、中国をはじめとする海外のやきものを取り入れた「写し」が国内で多く作られました。樂家6代左入は中国で作られた天目形を写した「天目形黒茶碗」を作り、永樂保全は古染付や南蛮などさまざまな要素を自らの作品に取り入れました。  本展では、宗旦作で自身の花押と表千家7代如心斎の直書が見られ、裏千家10代認得斎の受筒が添う「瓢花入」(後期展示)や宗旦や表千家6代覚々斎の箱書と武者小路千家7代直斎の添状が添った「信楽鬼桶水指」など約40点の作品を陳列します。