概要

薬師川千晴はこれまで、「対」という関係性を主題に独⾃の抽象絵画を⼿掛けてきました。⾃作の顔料絵具を両⼿両⾜につけ描く「rub」シリーズでは、薬師川の⼿⾜の動きを感じさせる痕跡が残された 2 ⾊あるいは 4 ⾊の対になった⾊⾯が、時にそれぞれの領域を侵⾷しあうかのように⼀枚の平⾯の中に並置されます。また、近年⼿掛けている「knock」シリーズで薬師川は、画⾯の向こう側の⽬に⾒えない相⼿に向かって合図を送るかのように絵具をつけた⾃⾝の⼿で画⾯をノックすることで、絵を描きます。
本展では、この「knock」シリーズを中⼼に据えた新作を展⽰します。薬師川の作品に向かい合うとき、私たちは画⾯の向こう側に何を想像するでしょうか。
