無声映画期に松竹で天才子役としてデビューし、その後に移籍したP.C.L.と続く東宝では「デコちゃん」の愛称で親しまれ、昭和のただ中を半世紀にわたり駆け抜けた偉大な映画俳優・高峰秀子(1924-2010)。戦後の新東宝時代を経てフリーとなる頃にはスター俳優としての地位を確固とし、小津安二郎、五所平之助、豊田四郎、木下惠介、成瀬巳喜男ら名匠の作品を中心に300本余りに出演しました。この不世出の映画俳優・高峰秀子の生誕100年を記念し、デビュー作の『母』(1929)から最後の出演作にあたる『衝動殺人 息子よ』(1979)まで、多彩な役柄を演じた22作品(20プログラム)を厳選し、日本映画の黄金期に大スターへと歩みを進めた足跡を回顧します。国立映画アーカイブの大スクリーンで高峰の新たな魅力の発見に立ち会い、たえず深化し続けたその演技を是非ご堪能ください。皆さまのご来場をお待ちしています。