フランスの彫刻家ジェルメーヌ・リシエの彫刻《蟻》(1953年)を初公開します。リシエ(1902–1959)は、第二次大戦後における女性彫刻家の先駆的存在の一人で、近年その再評価が急速に進んでいます。 オーギュスト・ロダンの助手、エミール=アントワーヌ・ブールデルに学び、古典的彫塑の手法を守った点で近代彫刻の正当な継承者と言える一方、人体と自然界・動植物のイメージを有機的に結合させた独自の作風を確立して注目を浴びますが、キャリア全盛期に病に倒れました。 前会期では、リシエの《蟻》を起点に、時代的、テーマ的に関連づけられる日本人アーティストの作品を中心に展示を構成しました。今会期は「インターナショナル編」と題し、《蟻》はそのままに、フランス、イタリア、アメリカほか当館の海外作家の作品を中心にご紹介します。人脈的なつながり、形体的なつながり、多方向にその網を張りめぐらす、リシエの彫刻の豊かな表現をお楽しみください。 作品リスト(PDF: 143KB) 前会期展はこちら