20世紀初頭、ワシリー・カンディンスキーやピート・モンドリアンといった同時代のアーティストに先駆け、抽象絵画を創案した画家として、近年再評価が高まるヒルマ・アフ・クリント。19世紀後半のスウェーデンに生まれたアフ・クリントは、王立芸術アカデミーで正統的な美術教育を受けた後、肖像画や風景画で評価を得て、画家としてのキャリアをスタートさせた。アフ・クリントの残した1000点を超える作品群、自身の思想を克明に記したノートなどは、長らく限られた人々に知られるばかりで、80年代以降ようやくいくつかの展覧会で紹介が始まった。アジア初の展覧会となる本展では、アフ・クリントのキャリアにおける最良の達成と言える、高さ3メートル超・10点組の絵画「10の最大物」(1907)をはじめ、すべて初来日となる作品約140点が出品される。