河野美術館は1万点以上の資料を収蔵していますが、このうち女性の手によるものは400点ほどしかありません。そしてそのほとんどが近世以降の資料です。 近世初頭までは女性についての詳しい記述が残ることが少ないうえ、そもそも字を書いたり芸術を嗜んだりするのは身分の高い女性に限られました。江戸時代には、町に住む女性の中にも父や夫など親類に手ほどきを受けて評判になる人が登場してきます。明治時代以降になると文筆業や画業で身を立てる女性が増えていき、政界への進出も果たします。この江戸時代から現代までを生きた女性たちを紹介します。 また、それ以前の著名な女性として鎌倉時代の優れた歌人・阿仏尼、安土桃山時代頃に活躍した謎多き画家・小野通女も取り上げます。 掛軸に仕立てられた書画・書簡だけでなく、いままで展示することが少なかった直筆原稿も多数展示し、当館収蔵品の幅広さと文化的価値を広く一般に周知し地域文化の向上を図ります。
