「日本書道美術館展」は、昭和49(1974)年の第1回展より、既存の書展のあり方に一石を投じてきました。その審査に当たっては、第一線で活躍している芸術家・学識経験者並びに書家およそ10名を委嘱。また、審査員は出品締め切り後に依頼し、かつ当日まで極秘として事前運動を防止しています。この審査の模様は一般に公開し、厳正かつ公平な審査の正しいあり方を示しているものとして、第1回展以来高い評価を得ております。このような審査が理想であり、他に例を見ません(公開審査は4月下旬から5月上旬に実施)。これまで数回にわたり改革を行ってきましたが、29回展から「大字、近代詩文書、篆刻、墨象」の新たな部門を設け、出品の門戸を広げました。これにより新たなジャンルの作品を試みることができ、出品者の年齢、地域、国籍が広がり、実力者が発掘されるなど、一層意義ある存在となっています。