ToDoKuE
読み込み中...

西宮市大谷記念美術館

「没後60年 洋画家・辻愛造 ―風景・風俗・挿絵―」展

2024/05/02(木) - 2024/07/15(月)

2024/05/02(木)-07/15(月)

没後60年を記念して、当館では50年ぶりとなる辻愛造の回顧展を開催いたします。辻愛造(つじ あいぞう 1895~1964)は大阪に生まれ、赤松麟作の主宰する画塾で洋画を学びました。その後、1934(昭和9)年に国画会会員となり、亡くなるまで国展に出品を続けました。1928(昭和3)年香櫨園洋画研究所を創立して、現在の西宮市大谷記念美術館のある場所のごく近くに居住するなど、西宮とも縁の深い画家です。当館では開館して間のない1973(昭和48)年に「辻愛造回顧展」を開催、また1992(平成4)年には作品の購入、受贈を記念して辻愛造を取り上げる常設展示を行っています。その後も当館の様々な企画展の中で作品を紹介してきましたが、このたびは4つの章で辻愛造の全体像を探ります。 <展覧会構成> 第1章:風景画家・辻愛造 辻愛造は、人物や静物をほとんど描くことはなく、風景画家として知られています。畿内を中心に休みなく写生旅行に出かけて、膨大な量のスケッチを残しました。そのなかには当館の所蔵品も含まれています。油彩の風景画を紹介するとともに、旅の足跡を資料によって辿ります。 【主な出品作品】 ・《柳生秋色》1937年 当館蔵 ・《武生風景》1941年 兵庫県立美術館蔵 ・《古光山》1942年 当館蔵 ・《島の井戸》1960年 当館蔵 ・《塩津》1964年 当館蔵 第2章:風俗画家・辻愛造 大阪の街なかで育った辻愛造は、古き良き大阪の情景を、戦前から好んで描いていました。昭和30年代の後半にガラス絵による懐古風景としての大阪風俗が、もう一度作画の大きなテーマとなりました。 【主な出品作品】 ・《円山夜桜之図》1930年 星野画廊蔵 ・《遊園の余興場》1931年 当館蔵 ・《酒場》1932年 当館蔵 ・《年の市》1930年頃 当館蔵 ・《道頓堀弁天座前》1962-63年 当館蔵 第3章:挿絵画家・辻愛造 油彩画にとどまらず墨画、ガラス絵と多様な技法を描きこなした辻愛造は、挿絵の仕事も多く手掛けました。「艸園会第一回展」の目録をはじめとして、新聞の連載小説から児童向けの雑誌『コドモアサヒ』に至るまで多彩な印刷物の挿絵を描いています。これまで注目されることのなかった挿絵の仕事を紹介します。 【主な出品作品】 ・《音馬実『冬青の葉』装幀》1921年 個人蔵 ・《「艸園会第一回展」目録装幀》1926年 西宮K氏コレクション ・《秋ノ山(『コドモアサヒ』第12巻第13号挿絵)》1934年 大阪府立中央図書館 国際児童文学館蔵 ・《カナリヤ(『こども朝日』第11巻第6号 表紙)》1949年 個人蔵 第4章:辻愛造ゆかりの画家たち 戦前には岸田劉生の草土社の影響を受けた艸園会を、伊藤慶之助、大石輝一らと結成して活動した時期がありました。また戦後は大阪市立美術研究所講師になって後進の指導にもあたっています。国画会では西宮在住の画家たちをはじめ、梅原龍三郎、鈴木信太郎らとも交流がありました。辻愛造と関わりのある同時代の関西の洋画家や国画会の画家を紹介します。 【主な出品作品】 ・赤松麟作《土佐堀川》1917年 黒川古文化研究所蔵 ・伊藤慶之助《ピヤノを弾く娘》1938年 当館蔵 ・大石輝一《満池谷の花見》1927年 当館蔵 ・梅原龍三郎《浅間山秋色》1962年 当館蔵 ・鈴木信太郎《長崎風景「丘の眺め」》1965年 当館蔵 主  催 公益財団法人 西宮市大谷記念美術館 後  援 西宮市、西宮市教育委員会、大正イマジュリィ学会