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2024年02月02日 江之浦測候所は春分の日(3月20日)に特別開館いたします 小田原考 私は小田原に負うところが多い。 子供の頃、旧東海道線を走る湘南電車から見た海景が、私の人としての最初の記憶だからだ。 熱海から小田原へ向かう列車が眼鏡トンネルを抜けると、目の醒めるような鋭利な水平線を持って、大海原が広がっていた。 その時私は気がついたのだ、「私がいる」ということを。 私は歴史上の「もし」が好きだ。 天正十八年の秀吉による小田原落城の後に、関東移封となった徳川氏が、自らの居城として選ぶべき最有力候補は、当時、関東で最も権勢を誇った北条氏の本拠であった小田原であった筈だ。 しかし家康は当時寒村にすぎなかった江戸の地を選んだ。 おそらく家康はまっさらな土地で都市計画をやりたかったのだろう。
開催中の展覧会
©️小田原文化財団 江之浦測候所
~ 2025/12/31(水)
藤田美術館「似」展
鉄宝塔似キュレーション

