米田知子はロンドンを拠点に活動する写真家。ウェストミンスター大学で写真を学び、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートで修士号を取得。戦争や政治的出来事の痕跡、個人と集団の記憶、見えない歴史の層を主題に、徹底したリサーチにもとづく撮影で知られる。代表的シリーズに、歴史の現場や国境、旧権力施設など「記憶の場」を静謐に捉える「Scene」、地形と記憶の関係を探る「Topographical Analogy」、視覚やメディアを介した認識を問う「Between Visible and Invisible」などがある。国内外の美術館で個展を多数開催し、国際展にも参加。写真を通じて歴史の不可視な層を可視化する表現で高く評価されている。