2025/04/05(土) - 06/25(水)
冷泉為恭(1823–1864)は、江戸時代末期の日本画家。復古大和絵の旗手として、平安・中世の宮廷絵画の様式を徹底研究し、模写と創作を通じて大和絵の復興に尽力した。公家社会や古典和歌にまつわる主題、肖像(似絵)、祭礼・物語絵などを得意とし、古典的な線描と雅やかな彩色で知られる。古画の調査・修復にも携わり、宮廷文化に根差した美意識を近世末に再提示した功績が大きい。元治元年、京都の政変に連座して若くして没。近代日本画の基層にある古典回帰の潮…