池田遙邨(1895–1988)は、大正から昭和にかけて活躍した日本画家。京都を拠点に創作し、初期に国画創作協会(国展)で頭角を現し、その後は日展系で重職を務めた。写生に基づく旅のスケッチを核に、日本各地の風土や季節感を捉えた風景・風俗画を展開。瀬戸内海や京都の街並み、雨雪や霧など気象の表現を得意とし、澄明な色調と簡潔な構図で抒情性と写実を両立させた。連作「瀬戸内海」などで知られ、戦前から戦後にかけて一貫して日本の風景を現代的感性で描き続けた。作品は各地の美術館に収蔵され、近代日本画の重要作家として評価が高い。
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