三橋節子は、日本画を基盤に活動した画家。大胆な色面と鋭い線描、緊張感のある構図で人間の情念や生の気配を描き、古典文学や民話・伝承(能・説話、昔話)を題材にした連作で評価を得た。若くして病により利き腕を失った後も左手で制作を継続し、人物像や物語画の表現を一層深化させた。公募展や個展で発表を重ね、戦後日本画の表現更新に寄与。遺作は大津市の三橋節子美術館をはじめ各館に所蔵・公開され、回顧展でも再評価が進む。作品は強靭な輪郭と鮮烈な色彩で劇的な…