2025/04/26(土) - 06/15(日)
市河米庵(1779–1860)は江戸後期を代表する書家。貫名菘翁、巻菱湖とともに「幕末の三筆」に数えられる。江戸を拠点に、唐様を基礎とした精緻で品格ある楷書、伸びやかな行草、力強い隷書まで諸体に通じ、近世文人書の到達点を示した。碑帖学と古典臨書に精励し、書論『書法便覧』などを著して後学に影響を与える。門弟を多数育成し、掛幅・扁額・詩書巻などの作品が各地の寺社・博物館に伝来・所蔵されている。作品は端正な結体と清朗な韻致を特色とする。