野島康三(1889–1964)は、日本近代写真を代表する写真家。ピクトリアリスムの柔らかな階調とソフトフォーカスを起点に、1920年代以降はより明確な構図と質感描写を重視するモダニズムへ展開し、近代日本のポートレートとヌード表現を切り拓いた。舞踊家・俳優・知識人の肖像を数多く撮影し、人物の内面性と造形性を両立させた作品で知られる。代表作に「裸婦」や各種ポートレート群があり、東京写真美術館やMoMAなどに収蔵。戦前の写真サロンや美術展で発表を重ね、戦後も回顧的に評価が高まり、現代まで日本写真史の基点として位置づけられている。活動分野は美術写真・肖像・ヌード。
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