半井桃水は、明治期に活躍した小説家・新聞記者。新聞連載を中心に通俗小説を多数発表し、メディアと結びついた物語作りで近代日本の読者層拡大に寄与した。取材に根ざした写実と起伏のある筋立てを特徴とし、新聞社での記者・編集経験を創作に活かしたことで知られる。とくに樋口一葉の師・指導者として著名で、一葉の初期創作や文学観に大きな影響を与えた。近代出版文化の形成期に、新聞小説の隆盛を牽引した作家の一人。代表作は新聞連載小説各作。