月岡派は、江戸中期に大坂で活躍した浮世絵師・月岡雪鼎(1710–1787)を中心に形成された画派。版本挿絵や肉筆美人画、役者絵を得意とし、細身で流麗な描線、洗練された意匠と上方趣味の洒脱さで知られる。門人・周辺作家は上方の出版文化と結びついて絵本や草双紙、錦絵の意匠を多く手がけ、18世紀後半の風俗表現に影響を与えた。画派名は美術史上の便称で、個々の作家名義での活動が中心。上方浮世絵の主要潮流の一つとして、江戸の鳥居派・勝川派と並び位置づけられる。代表作は版本挿絵・美人画の意匠群に見られる。
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