©️五島美術館...
2025/05/13(火) - 06/15(日)
冨田溪仙(1879–1936)は、大正・昭和初期に活躍した日本画家。南画(文人画)の素養を基盤に、近代日本画の感覚を取り入れた山水・花鳥画で知られる。福岡に生まれ、京都を拠点に制作。清澄な色面と抑制の効いた筆致で、墨の濃淡と彩色を巧みに併用し、禅的主題や達磨図などの水墨表現にも優れた。文展・帝展に出品し受賞を重ね、寺院の襖絵など大作も手がけた。代表作は山水・花鳥を主題とする連作群で、近代日本画における南画的抒情の継承と更新に大きく寄与し…