藤島武二(1867–1943)は近代日本を代表する洋画家。日本画から洋画へ転じ、山本芳翠や黒田清輝に学び、白馬会で中心的に活動した。ロマン主義的感性とアール・ヌーヴォーの装飾性を取り入れた近代的な女性像で評価され、1905–1910年の欧州留学では象徴主義などの動向を吸収。帰国後は東京美術学校教授として後進を育て、帝展運営に関わり帝国美術院会員となる。1937年に文化勲章を受章。代表作に「黒扇」(1908)ほか、優美な婦人像・裸婦、伊豆や湘南の海景連作があり、透明感ある色彩と流麗な線で日本の近代洋画を方向づけた。
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