岡上淑子は、戦後日本を代表するコラージュ/フォトモンタージュのアーティスト。1950年代初頭に女性誌や広告の図版を素材とする切り貼りで、女性像と都市的モチーフを鋭く交差させるシュルレアリスム的な作品群を発表し、読売アンデパンダン展などで注目を集めた。制作は短期間ながら、緊張感ある構図と異化効果により、戦後の視覚文化とジェンダー表象を先駆的に更新した点で評価が高い。1990年代以降に再発見され、MEMなどでの再評価展、東京Photographic Art Museum「岡上淑子 コラージュ 幻視の女」などの回顧展を経て国内外の美術館に収蔵が進む。代表作に1950年代の連作コラージュ群がある。作品は美術・写真の領域を横断し影響を与え続けている。