©️茨城県近代美術館...
2025/05/27(火) - 07/02(水)
中村彝(なかむら・つね)は、大正期を代表する洋画家。写実に根ざした重厚な油彩の人物画で知られ、沈静な色調と緊密な構図による肖像・裸婦・自画像を多く手がけた。代表作「エロシェンコ氏の像」は重要文化財に指定される名品で、近代日本の肖像表現を刷新した。二科展などで発表し評価を確立。新宿の旧アトリエは「中村彝アトリエ記念館」として公開され、短い生涯ながら強い精神性と確かな造形力で高く位置づけられている。