トトメスは、古代エジプト第18王朝・アマルナ時代(紀元前14世紀)に活動した王室付きの彫刻家。アクエンアテンの都アマルナにあった彼の工房跡から、ネフェルティティの胸像(石灰岩・彩色、現ベルリン新博物館所蔵)をはじめ、王侯の頭部習作や彩色原型が多数出土している。写実性と繊細な彩色設計に基づくアマルナ様式を代表する作家で、王室肖像の規範形成に大きく寄与した。生没年は不詳だが、1912年の発掘記録により工房実在と制作過程が具体的に示され、古代エジプト美術史における重要人物として位置づけられている。
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