萬鉄五郎(1885–1927)は、日本近代洋画の先駆的画家。セザンヌを手がかりにフォーヴィスムやキュビスムの要素を取り入れ、色面と構成の革新で日本の前衛絵画を切り拓いた。東京美術学校で学んだのち、同時代の若手とともにフュザン会を結成し、二科展などで発表。都市的感性と強靭な造形意識を融合させ、近代主体の探求を生涯の軸とした。代表作に「裸体美人」「道」「自画像」など。理知的な画面構成と大胆な色彩、対象の解体と再構成によって、日本の近代絵画に決定的な転換をもたらし、以後の表現主義・前衛運動に大きな影響を与えた。
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