柿右衛門(酒井田柿右衛門)は、17世紀前半に有田で確立された色絵磁器の名跡・窯元。初代が上絵付(赤絵)を大成し、乳白の素地「濁手」に鮮やかな色絵を配する「柿右衛門様式」を築いた。余白を生かした構図に花鳥や鳳凰、果樹などの文様を配し、清澄な白と赤・緑・黄・青の対比が特徴。17〜18世紀には欧州へ輸出され、マイセンをはじめ西欧磁器に大きな影響を与えた。酒井田家が代々継承し、十四代は重要無形文化財「色絵磁器」保持者。現在も十五代を中心に窯を主宰し、伝統技法の継承と新作制作、国内外での発表を続ける。代表作に濁手色絵花鳥文壺、色絵鳳凰文皿など。
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