喜多川歌麿は、江戸時代後期に活躍した浮世絵師。蔦屋重三郎の支援で頭角を現し、錦絵の美人画、とりわけ胸から上を大きくとらえる「美人大首絵」を確立した。代表作に「当時三美人」「婦人相学十躰」「高名美人六家撰」「歌撰恋之部」などがある。絵本や挿絵、春画に加え、「虫撰」「貝尽」など博物学的関心を示す作品も制作。細密な髪筋や肌の階調表現、雲母摺など高度な摺技を駆使し、女性の気配や心理を洗練された造形で描出した。1804年、豊臣秀吉を題材にした作品で手鎖の刑を受け制作を制限され、1806年に江戸で没。後世の日本画や欧米印象派にも影響を与えた。
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