藤井厚二は、日本の近代建築における住宅研究の先駆者であり、建築家・教育者として活動した。気候風土に根ざした快適性を科学的に検証し、通風・採光・断熱・音環境などを総合的に設計へ反映させた点で評価が高い。自邸を実験住宅として段階的に建設・検証し、その到達点として知られる「聴竹居」(京都・大山崎)は、和の空間構成とモダニズムを融合した代表作。大学で後進を育成しつつ、住宅計画や環境工学に関する論考を多数発表し、日本の住居思想と近代住宅設計の基盤形成に大きく寄与した。活動分野は建築(住宅・環境設計)で、研究と実践を往還する方法論が今日のサステナブルデザインにも通じている。
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