小川芋銭(1868–1938)は、近代日本の画家・俳人。南画(文人画)を基調に、日本画の筆致と淡彩を生かした独自の墨画で知られる。茨城を拠点に農村の風物や民俗的題材を描き、とりわけ河童を主題とする連作で「河童の画家」と称された。俳句や俳画にも通じ、挿絵・装丁など文芸との往還も活発に行い、詩情と諧謔を帯びた作風で近代風俗と伝承の世界を橋渡しした。代表的な主題は、河童の群像、川辺や葦原の景、農人や小動物など。現在も茨城県阿見町に顕彰施設が置かれ、その仕事は水辺の幻景と民話的想像力を結ぶ表現として評価が高い。
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