山下りんは、明治期に活躍した日本正教会のイコン画家。ニコライ・カサートキン(聖ニコライ)のもとでイコン制作に従事し、日本で最初期の本格的なイコン作家として知られる。卵テンペラと金地を用いたビザンティン系の正統的技法を基礎に、穏やかな写実と繊細な色調を融合させた様式が特徴。函館ハリストス正教会や東京復活大聖堂(ニコライ堂)をはじめ、各地の正教会堂のイコノスタシスや聖像群を制作し、日本におけるイコン受容と宗教美術の近代化に重要な役割を果たした。女性イコン画家の先駆として再評価が進み、展覧会や研究で作品群が紹介され続けている。
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